今回企業研究するのは『JFE商事』です。JFE商事はJFE系列で鉄鋼・非鉄金属の専門商社です。メーカー系の鉄鋼商社であるJFE商事の年収、待遇、事業内容を研究していきましょう。
JFE商事の概要
下記は当サイトで独自に調べたデータです。コーポレートサイト、各種就職ポータルサイト、就職四季報を参考にしています。
JFE商事株式会社 | |
設立 | 1954年1月 |
代表者 | 織田 直祐 |
売上高 | 1兆2740億円(2020年度 ) |
経常利益 | 189億円 |
社員数 | 1,338名(2020年3月31日現在) |
平均年齢 | 39.9歳 |
平均勤続年数 | 13.8年 |
事業所の数 | 国内20か所、海外36か所 |
去年の採用人数 | 68名 |
平均年収 | 1,188万円 |
3年後離職率 | 3.2% |
社内制度 | 通勤費全額、地域、扶養家族(育児・介護)、役職、時間外勤務手当など 健康保険、厚生年金、労災保険、雇用保険、介護保険、児童手当拠出金 |
一人あたりの売上 | 9.5億円 |
一人あたりの経常利益 | 約1,400万円 |
業種 | 商社・卸売 |
メイン商材 | 鉄鋼・非鉄金属製品 |
セグメント | 非上場のためIR資料なし。 組織としては 鉄鋼部門 原材料・資機材部門 食品部門 に分かれている。 組織図を参照。 |
コーポレートサイト | https://www.jfe-shoji.co.jp/ |
JFE商事はJFEホールディングスの子会社のため、株式上場していません。利益等はJFEホールディングスの有価証券報告書を参考にしています。
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JFE商事は鉄鋼商社のビジネスの性質上、高利益率とは言えません。
ただし一人あたりの売上額が他分野の商社より大きいため、利益も一人あたりで割ると大きくなります。
一人あたりで割ると企業の収益力がわかりやすくなります。競合他社と比較して、企業の収益力の強さを計ってみてください。
平均年齢、平均勤続年数は一般的だと思います。
JFE商事の年収、待遇
就活生が一番気になる年収、待遇の面を分析していきましょう。
就職四季報によるとJFE商事の
平均年収は1,188万円(総合職平均)です。
平均年収は1,000万円の大台を超えています。他の鉄鋼商社と比べても高年収です。
ちなみに就職四季報によると平均年収ランキングは18位です。
初任給は大卒総合職で¥240,000です。初任給だけで見ると他の大手企業とそこまで差はありません。残業手当ありで、残業の月平均は26.2時間です。
総合職はもちろん海外配属ありです。ちなみに新入社員の中で留学経験がある人の割合は5〜6割というデータを公表しています。
海外志向がない方にはマッチしない企業かと思います。
JFE商事の事業内容
JFE商事は鉄鋼のみを扱っているわけではありません。公表している資料から事業内容を読み解きます。
JFE商事は大きく3個の事業があります。
鉄鋼事業、原材料事業、資機材事業です。
一つ一つ事業内容を抜粋します。
●鉄鋼事業
鉄鋼事業は国内と海外の2つに部門を分けています。
・海外事業
JFE商事は、世界各地で鋼材や加工製品の輸出をはじめとして貿易事業、プラント建設やM&Aなどの海外プロジェクトや事業を積極的に推進しています。ヨーロッパやアメリカ、アジア、オーストラリアなど世界36ヵ所、97社を超える事業拠点を展開し、安定した製品供給を実現する一方、世界各地の鉄鋼事業に関わる情報をリアルタイムでつかみ、顧客にフィードバックする、情報機関としての役割を担う体制も整えています。
私たちの強みである海外の鋼材加工センターも、1975年のシンガポールの「Kawarin Enterprise」の設立に始まり、現在では世界各国に展開しています。顧客企業の最終製品に近い2次・3次加工を施し、日系の電機・自動車メーカーや現地企業に向けて、電磁鋼板や自動車鋼板、ステンレスなどの製品を、高度な品質管理体制のもと最適なタイミングで供給しています。
海外プロジェクトはマレーシアでの食品缶詰用ブリキ原板、中国の鋼材需要をキャッチアップするための冷延鋼板メーカーへの出資、タイにおける自動車生産拡大に対応する加工センター設立、アメリカで100年以上の歴史を誇る大手鋼管問屋「Kelly Pipe」社の買収など、世界各地で多種多彩なプロジェクトや合弁事業を推進しています。今後も、海外拠点を中心にJFE商事のグローバルビジネスは積極的に展開される見込みです。
※コーポレートサイト抜粋
●原材料事業
鉄鋼の原料となる鉄鉱石や石炭などを、世界各国の産出国から輸入し、安定供給を進めています。
また、中国・韓国、インド、タイ、ベトナム、など世界の高炉各社への取引拡大に取り組むとともに、資源開発プロジェクトにも積極的に参画しています。その中心となるのは、オーストラリア。同国の石炭開発プロジェクトへの投資を通じて、年間100万トンレベルの石炭を確保し、JFEスチールをはじめとする国内外の鉄鋼メーカーや電力会社に提供しています。
資源開発と並行して、カナダやインドネシアといった仕入れソースの拡大にも注力しています。また、鉄鉱石についてもオーストラリア、ブラジル、インドなどの資源国から日本への輸入を確保する一方、三国間取引にも積極的に取り組んでおり、中国をはじめとする海外の鉄鋼メーカーへの販売にも力を入れています。
非鉄分野では中国依存が高い合金鉄ビジネスにおいて、仕入れソースの分散化を図るために世界各国からの輸入拡大を進めると同時に、マレーシアでフェロシリコン製造ビジネスにも参画し、JFEスチールや電炉メーカーへの安定供給を担っています。さらに、リサイクル資源となる鉄スクラップや還元鉄など冷鉄源の三国間取引や、コークスなどの炭素製品の販売も拡大しています。
JFE商事の原材料ビジネスは、競争力のある資源を世界各地の産出国から輸入し、世界中のメーカーへ安定供給できる強みを生かし、存在感ある企業へと成長しています。
※コーポレートサイト抜粋
●資機材事業
国内外の製鉄メーカーなどに、生産設備やその設備を稼働させるための資機材を調達・供給しています。
現場に密着した営業体制を強みに、製鉄所向け機材の分野では、製銑・製鋼設備の上流工程から圧延・表面処理・出荷設備までを取り扱い、さらにそのメンテナンス用機械部品、金属加工製品などまで幅広く取り扱っています。
顧客のニーズをしっかりと把握し、国内外の関連会社と協力体制を敷いたきめ細かなコーディネート力は、東南アジア・ブラジルといった国々への新たな取引拡大につながっています。さらにインドにおいては製鉄ライン建設の一大プロジェクトにも取り組むなど、JFE商事の活躍の場は広がってきています。
※コーポレートサイト抜粋
まとめ
JFE商事の企業分析を行ってきましたが、皆さんはどういう印象を持ちましたか?
年収が高く、平均勤続年数も短くない企業のため、社員の待遇は良い企業だと思います。
専門商社の中でも海外の割合が高く、海外志向の方にはマッチすると思います。反面メーカー系列なので扱える製品の幅は広くありません。
おすすめ度は星5です。この記事を見てJFE商事に興味を持ったら是非企業説明会に足を運んでみてください!
・国内事業
国内の造船、自動車、電機、重機、建設資材や産業機械など、基幹産業の製品作りに欠かせない、鉄。JFE商事は、世界有数の鉄鋼メーカーJFEスチールをはじめ国内外の製鉄会社が生産する鉄鋼製品を、様々な業種の顧客に販売しています。
取り扱っている製品は、建物、橋梁などに用いる「厚板」、自動車や家電、缶詰など用いる「薄板」、生活関連物資にも用いる「ステンレス」、油井管やラインパイプといったエネルギー分野にも不可欠な「鋼管」、インフラの基盤整備に欠かせない建築・土木用の「H形鋼」「丸棒」、など多岐にわたります。
JFEグループの中核商社として、JFEスチールの製品開発や生産状況と密接にリンクした流通体制を構築する一方、国内20カ所に独自の鋼材加工センター(コイルセンター)を展開し、高付加価値製品を、様々な業界の顧客に提供しています。例えば自動車であれば、鋼板をそれぞれの車種ボディー用に加工するブランキング事業、造船であれば船体ブロックの一貫加工事業など、顧客のニーズに合わせて加工販売する「サプライチェーン・マネジメント」を確立しています。
※コーポレートサイト抜粋