今回企業研究するのは『山善』です。山善と聞いてぱっと思い浮かぶのは扇風機でしょうか。山善ブランドで家電やインテリアを販売しています。しかし山善のメインの事業は工作機械、工具の販売です。そんな山善の年収、待遇、事業内容を研究していきましょう。
山善の概要
- 会社名:株式会社山善
- 設立 :1947年5月30日
- 代表者:長尾 雄次
- 従業員数: 3,077名(連結:2020年3月31日現在)
- 平均年齢:37歳
- 平均勤続年数:12.9年
- 売上高(連結) 4,721億9,100万円(2020年3月期)
事業所は国内53箇所、海外67事業所あります。
従業員数は連結3,077名です。ここで注意なのが、「連結の従業員数」はグループ会社を含む人数です。山善には子会社24社、関連会社1社があります。
売上高は4,721億円です。一人あたりの売上額は1.5億円です。ちなみに経常利益は118億円でした。一人あたりの経常利益は380万円になります。一人あたりで割ると企業の収益力がわかりやすくなります。競合他社と比較して、企業の収益力の強さを計ってみてください。
平均年齢、平均勤続年数は特筆することはなく、一般的な日本企業かと思います。
山善の年収、待遇
就活生が一番気になる年収、待遇の面を分析していきましょう。
就職四季報によると山善の平均年収は904万円(総合職平均)です。
これは一般的にはかなり高い水準で、専門商社の中でも上位クラスです。年収の面で不満を持つことはほぼないでしょう。
初任給は大卒総合職で¥243,000です。残業手当に関しての記載は見当たりませんでしたので不明です。賞与(ボーナス)の平均額は268万円でした。
また総合職は全国転勤あり、海外配属ありです、平均して5〜7年周期で異動があると記載あります。
勤務地に強いこだわりがある方は要注意です。
山善の事業内容
山善の事業は多岐にわたっています。有価証券報告書等から山善の事業内容を分析してみます。
山善は大きく4個のセグメントに分かれています。
機械事業部、機工事業部、住建事業部、家庭機器事業部です。
機械事業部の主要なターゲットは工場等の製造業企業です。工場等で使用する工作機械の販売、輸出入を行っています。また生産工場の海外移転支援等のトータルプランニングを行っています。このセグメントの売上は全体の28%を占めています。
機工事業部のターゲット、取り扱う商品は多岐に渡ります。工具系がメインで、その他スパナやはしご、作業着等も取り扱っているようです。メインターゲットは製造業で、工場で使うものは何でも卸しているというイメージでしょうか。このセグメントの売上は全体の39%を占めています。
機械事業部、機工事業部の2セグメントをまとめて生産財関連事業と呼んでるようです。
住建事業部のターゲットは建築業界です。ハウスメーカーや材料卸商へ厨房機器、トイレ、ユニットバス等の住宅設備機器を販売しています。売上の割合は12%です。
家庭機器事業部はご存知山善の扇風機等、自社ブランドの家電、インテリア、日用品の企画・開発・販売のセグメントです。メーカー機能と言ってもいいかもしれません。売上の割合は18%です。
住建・家庭機器の2つのセグメントをまとめて消費財関連事業と呼んでいるようです。
自社ブランドの家電のイメージが強い山善ですが、売上の割合は2割以下です。メインはBtoBの生産財関連事業です。理解を深めて入社後のギャップに悩まないようにしましょう。
まとめ
山善の企業分析を行ってきましたが、皆さんはどういう印象を持ちましたか?
管理人の分析では、とても堅実な会社だと思いました。また平均年収も高く待遇もいいです。また無借金経営なので、簡単に会社が傾くこともなさそうです。
ただし事業内容を見ると、国内中心の事業が多く、貿易というよりは卸の要素が強い商社だと思います。海外志向の方にはマッチしないかもしれません。
おすすめ度は星5です。この記事を見て山善に興味を持ったら是非企業説明会に足を運んでみてください!
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