『神鋼商事』ってどんな企業？就活で気になる年収、待遇、事業内容を分析。

今回企業研究するのは『神鋼商事』です。神鋼商事は神戸製鋼所系列で鉄鋼・非鉄金属の専門商社です。メーカー系の鉄鋼商社である神鋼商事の年収、待遇、事業内容を研究していきましょう。

神鋼商事の概要

拠点は国内14箇所、海外4拠点あります。

従業員数は単独468名、連結1,576名です。「連結の従業員数」はグループ会社を含む人数です。神鋼商事には子会社38社、関連会社15社があります。

連結の売上高は9360億円です。一人あたりの売上額は5.9億円です。経常利益は39億円です。一人あたりの経常利益は240万円になります。
単独の売上高は7,606億円、一人あたりの売上額は16.2億円です。経常利益は43億円です。一人あたりの経常利益は918万円です。

鉄鋼商社のビジネスの性質上、高利益率とは言えません。ただし一人あたりの売上額が他分野の商社より大きいため、利益も一人あたりで割ると大きくなります。
一人あたりで割ると企業の収益力がわかりやすくなります。競合他社と比較して、企業の収益力の強さを計ってみてください。

平均年齢、平均勤続年数は一般的だと思います。

就活生が一番気になる年収、待遇の面を分析していきましょう。

就職四季報によると神鋼商事の平均年収は925万円（総合職平均）です。

上場企業の中でも高水準ですが、他の鉄鋼商社と比べると若干低いかもしれません。企業規模も鉄鋼商社の中では6位ですので妥当といえば妥当かもしれません。
ただし一般的に見ると高水準です。給料で困ることはないかと思います。

初任給は大卒総合職で¥240,000です。初任給だけで見ると他の大手企業とそこまで差はありません。残業手当ありで、残業の月平均は21.9時間です。

総合職はもちろん海外配属ありです。海外取引比率50%を目指しています。また総合職社員の6人に1人は海外に駐在をしています。海外志向が高い方にはマッチしています。

鉄鋼商社と一口に言っても、扱う金属は一つではありません。神鋼商事も扱う商材によってセグメントを分けています。有価証券報告書等から神鋼商事の事業内容を分析してみます。

神鋼商事は大きく５個のセグメントに分かれています。

鉄鋼、鉄鋼原料、非鉄金属、機械・情報、溶材のセグメントがあります。
一つ一つ事業内容を分析してみます。

●鉄鋼本部
鉄鋼本部はその名の通り鉄鋼製品を扱うセグメントで、売上の核です。売上の割合は34％です。

●鉄鋼原料本部
鉄鋼原料本部は加工品ではなく、その前の段階の原料を扱います。売上の割合は31％です。

●非鉄金属本部
非鉄金属を扱います。素材だけでなく加工品も扱います。売上の割合は21%です。

●機械・情報本部
鉄鋼、非鉄金属ではなく、機械を扱います。機械商社のセグメントです。売上の割合は7%です。

●溶剤本部
金属を溶接する際に使用する溶剤を販売します。売上の割合は4%です。

これら5つのセグメントが神鋼商事の事業です。ただし神戸製鋼所向けの販売が4割です。

神鋼商事の企業分析を行ってきましたが、皆さんはどういう印象を持ちましたか？

特徴としては神戸製鋼所向けの販売がメイン、海外比率が高い、鉄鋼商社の中では6番手という感じです。

専門商社の中でも海外の割合が高く、海外志向の方にはマッチすると思います。反面メーカー系列なので扱える製品の幅は広くありません。

おすすめ度は星５です。この記事を見て神鋼商事に興味を持ったら是非企業説明会に足を運んでみてください！

最後に企業分析の表をまとめておきます。参考にしてください！

	神鋼商事
売上高	7606億円
社員数	468名
事業所の数	国内14箇所、海外4拠点
去年の採用人数	29名
平均年収	925万円
3年後離職率	0％
社内制度	通勤費全額支給、時間外手当、住宅手当など保養所／群馬草津ほか厚生制度／従業員持株会、財形貯蓄、厚生資金貸付、住宅資金融資など
一人あたりの経常利益	918万
業種	商社・卸売
メイン商材	鉄鋼・非鉄金属製品
セグメント	鉄鋼（34％）鉄鋼原料（31％）非鉄金属（21％）機械・情報（7％）溶剤（4％） ※（）内は売上の割合