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周りと差をつける企業研究のやり方教えます。押さえるべきポイントを解説。

就活を始めた皆さんなら何度も聞いた『自己分析』『業界研究』『企業研究』という言葉。
今回はその中の『企業研究』のやり方を考えていきます。

企業研究の意義

まず企業研究をやる意味は何でしょうか。
最大の理由はその企業が自分とマッチしているかを確認するためです。

その企業では
「自分のやりたい仕事ができるか?」
「その企業で働く自分がイメージできるか?」
「その企業は自分が求める待遇を与えてくれるか?」
このような問いに答えを出すため企業研究を行います。

企業研究を始める前に

企業研究を始める前に必ずやるべきことがあります。

それは自己分析です。

企業研究は自分に合った企業を探す作業です。ということは自分を知っていないと、自分に合った企業も見つかりません。
ざっくりでもいいので、自分は就職する会社に何を求めているのかを把握しておきましょう。
(簡単に言いましたが、自分のことを知るのは難しいです。じっくりと自分と向き合いましょう。)

なにを参考にする?

企業研究を行うには

『コーポレートサイト』
『リクナビマイナビの企業ページ』
『就職四季報』
『業界地図』

を参考にします。
『就職四季報』『業界地図』は購入しないといけませんが、最低限必要な投資と思ってなんとかお金を工面してください。(友達と共同購入してでも持っておいたほうがいいと思います。)

見るべきポイント

企業研究で見るべきポイントは大きく3つです。

『企業の規模』『社員の待遇』『事業内容』

の3つを把握できれば、その企業がどういう企業か見えてきます。

◆企業の規模◆
企業の規模を把握するために確認する項目を説明します。
『売上高』『社員数』『国内外の事業所の数』『去年の新卒採用人数』です。この4つでその企業がどのくらいの大きさなのかわかります。

◆社員の待遇◆
社員の待遇を把握するために確認する項目を説明します。
『平均年収』『3年後離職率』『社内制度』『一人あたりの経常利益』の4つで、ある程度社員の待遇を推し量れます。

◆事業内容◆
事業内容を把握するために確認する項目を説明します。
『業種』『セグメント』『メイン商材』の3つです。大きい企業は大抵商材や得意先の業界ごとでセグメントを分けています。それらを細かく把握することで、その企業の強みと弱みが見えてきます。

実際に企業研究をやってみる。

では実際に企業研究をやってみましょう。
上記で挙げた項目を表に書き出してしてみます。

今回は化学商社の競合である『長瀬産業』と『稲畑産業』の2社を企業研究します。

長瀬産業稲畑産業
売上高4481億円2974億円
社員数909名648名
事業所の数53カ国120拠点17カ国60拠点          
去年の採用人数58名27名
平均年収1112万円1029万円
3年後離職率16.7%20.8%
社内制度通勤手当・残業手当全額支給
該当者に各種手当支給(住宅手当・家族手当・出張手当ほか)
独身寮・社宅 ほか
財形貯蓄・自社株投資会・資格補助制度 ほか
通勤手当、出張手当、転勤手当、職種手当、時間外勤務手当 他
家族扶養手当、住宅手当、別居手当 
独身寮、社宅、保養所など
融資、財形貯蓄、財形住宅融資、社員持株会など
一人あたりの経常利益1070万1140万
業種商社・卸売商社・卸売
メイン商材化学製品化学製品
セグメント機能素材 (21%)
加工材料(33%)
電子(14%)
モビリティ・エネルギー(15%)
生活関連(15%)
※()内は売上の割合
情報電子(36%)
合成樹脂(45%)
化学品(12%)
生活産業(6%)
※()内は売上の割合

2社の企業研究はざっくり上記表のようになりました。
同業で並べると企業の特色がよくわかります。

2社の大きな違いは、企業規模です。長瀬産業は稲畑産業より1.5〜2倍ほど企業規模が違うことがわかりますね。スケールメリットを活かしたビジネスは長瀬産業、細やかに対応できるのは稲畑産業と無理やり結論付けることもできます。

そして同業でもセグメントやその売上割合は必ず違います。
今回の2社でも、稲畑産業は電子の比重が大きく、長瀬産業はそこまででもないとわかります。
ここを深堀りしていくと、その企業に合った志望動機が書きやすくなります。

まとめ

ここまで記事を読んでどうだったでしょうか?
ぱっと見ただけでは似ている企業も、12個の項目を比較するだけで企業の特色が見えてきましたよね。

企業研究する際は、この12個の項目を抽出して分析してみてください。

※企業研究してほしい企業があればリクエストも受け付けていますので気軽に連絡ください。